ドキュメンタリー
長いことドキュメンタリー映像を撮っている。
録りはじめてからかなり時間経ったが、
先日ようやく朧げながら核となりそうなものが見えてきた。
最初に想像した全体像や、意図とは全く違う方向へどんどん進んでいき、
たくさんの人に会い、たくさんの人の話を聞き、
今や想像もつかなかったカタチになっていっている。
撮ろうと思ったものを撮っているのではなく、
作ろうと思ったものを作っているのではなく、
何かに動かされて作らされている感じ。
そこに自分の意図や作為がほとんどない。
最初は少なからずあったかもしれないが
今や無くなってしまった。
こういう感覚は初めて。
結末もわからない物語に放り込まれたような。
それでも凄いモノに関わっている感じがある。
完成はまだまだ時間がかかるし、
どういったものになるのかもまだわからない。
このまま流されよう。