アンサンブル、いっそ弾かないでいてみよう。
ウクレレでアンサンブルすることはたくさんあると思います。
ウクレレ仲間で集まって、同じ曲を弾く。
みんなで同じ伴奏をして、歌ってみる。
人と一緒に演奏するというのはとても楽しい体験ですね。
でも慣れてくると、みんながみんな同じ伴奏をしなくても良い、
と言うことに気づいてきます。
よくよく考えると、大人数が一斉に同じことを演奏するのは、
オーケストラぐらいのものです。
あれは生音で音の厚み、音量を増やしたいからやっていることです。
少人数のアンサンブルでは、同じ内容を弾く楽器を増やすことはほぼありません。
例えば大所帯のバンド。
ボーカル1人にコーラス2人、
ピアノ1台、エレピ1台、
ギター2本、ベース1本、ドラム1台。
それにホーンセクション4人も加えましょう。
総勢13人のバンド。
でも誰一人として同じパートを弾いている人はいません。
各々が演奏する楽曲に対し、
自分の楽器の特性、持ち場を理解し、その場に必要とされる音を演奏しています。
あるいは弾かずに黙っています。
僕も初めてバンドで演奏した時は、
あまりに楽しくて弾きまくってしまいました。
でも終わった後にバンマスに
「必要のない時は黙った方が、弾いていることより何十倍も良い」
と言われました。
そして「音楽を聴いて、必要な音を最小限弾いてみて」
と言われました。
そこで気づいたこと。
弾きまくっている時は、自分の音しか聴いていないんですね。
でもアンサンブルに必要なのは、みんなの音を聞くことです。
みんなの音を聞くために、
あえて弾かない、と言う選択肢を取ってみるのはいかがでしょうか。