2025年の現場から感じたこと ~音楽は“何を伝えるか”で決まる~
いつも応援、そしてライブ、WSへの参加、本当にありがとうございます。
今回は、2025年にさまざまなプロの現場で活動する中で、強く感じたこと、そして今後の演奏やレッスンにどう活かしていくかを、皆さんと共有したいと思います。
たくさんの現場を経験して
この一年、さまざまなアーティスト、ミュージシャンの皆さんと共演する機会に恵まれました。
ライブ、サポートライブ、レコーディングなど内容も幅広く、とても濃い時間でした。
そこで強く感じたのは、プロの現場はとにかくスピードが速く、しかも精度が高いということ。
ただ速いだけではなく、「音楽として何を伝えたいのか」が最初から明確で、その意図を全員で共有しながら一気に仕上げていく感覚がありました。
リハーサルで驚いたこと
リハーサルでは、初回から大きなミスはほとんどなく、バンマスが木になるポイントに指示を入れ、
Take2ではイメージ通りに仕上がる、という場面が多くありました。
これは、テクニックだけでなく、音楽のベーシックを高いレベルで身体に入れていることが、短時間での完成度につながっていると感じました。
プロのすごさは、
「意図を明確に言語化する力」
「その意図をくみ取る力」
「それを即座に音に変えるスピード」
にあると思います。
レコーディング現場での学び
アニメのOSTのレコーディングにも参加したのですが、
レコーディングでは、事前に音源(MIDI含む)と譜面が共有され、しっかり準備をした上で現場に入ります。
実際の現場では、
用意された演奏は1テイク目でOK。
時間が余ったので、もう1本違う内容のテイクを取りたいとのこと、
その場の口頭で演奏の内容と意図を指示される。
↓
1テイク目演奏。
↓
「もう少しリズムに勢いが欲しい」
という指示を受けて
↓
2テイク目で即完了
という流れでした。
ここでも大事だと感じたのは、
指示の的確さと、それを汲み取り音にする音楽のベーシックの技術の大切さでした。
バースデーライブで感じたイメージの力
年末にはお世話になっているバーの周年祭ライブがありました。
そちらではオリジナル曲が多く、通常の現場よりもリハーサル回数を重ねました。
コード進行の変更やテンポ感の微調整もありましたが、それ以上に大切にしたのは、
• なぜこの曲を書いたのか
• どんな場面を思い浮かべてほしいのか
• 歌詞に込めた気持ち
といった背景や物語の共有でした。
音だけを合わせるのではなく、
「同じ景色を見て演奏する」
この感覚がそろった瞬間、音楽の説得力が一気に上がったのを実感しました。
音楽は“正確さ”だけでは完成しない
周年祭であらためて感じたのは、
音楽は「間違えずに弾くこと」がゴールではない、ということです。
作曲者の伝えたい意図、
そして聴き手が感じる
・景色
・感情の動き
・物語
それを、自分の演奏でどう表現するか。
時間がない現場ほど、音符やコード、リズムを記号的に追うだけになってしまいがちでしたが、
曲が「何を伝えたいのか」をつかんでいるかどうかが、大事だと思います。
これはプロ・アマチュア関係なく、とても大切な視点だと思います。
これから大切にしていくこと
今後の演奏や制作では、
• 曲の世界観・意味合いを考える、それを伝えるための音楽を意識する。
• リハーサルでは「意図が再現できているか」を必ず確認する
こうした姿勢を、より意識していきます。
そのために、
• 曲ごとに「世界観・歌詞・イメージ」を考察する
• 楽曲解説や歴史の文献なども当たる(より深いレベルで曲の理解度をあげる)
• レコーディングやライブ準備の流れ(資料共有→自宅練習→現場調整)を整理する
といったことも進めていく予定です。
読んでいただいている方、ファンの皆さん、生徒さんへ
ライブは年間を通して続いていきます。
ただ弾くだけ、歌うだけではなく、
「何を感じてほしいのか」まで含めた音楽を、これからもっと届けていきたいと思っています。
WSでも、この考え方を大切にしながら、
「音の先にある音楽」
を一緒に掘り下げていけたら嬉しいです。
これからも、ぜひ楽しみにしていてください。
引き続き、よろしくお願いします。