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“MONA BOOKS” 麻生洋平
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アンサンブル、いっそ弾かないでいてみよう。
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ウクレレでアンサンブルすることはたくさんあると思います。

ウクレレ仲間で集まって、同じ曲を弾く。

みんなで同じ伴奏をして、歌ってみる。

人と一緒に演奏するというのはとても楽しい体験ですね。

 

でも慣れてくると、みんながみんな同じ伴奏をしなくても良い、

と言うことに気づいてきます。

 

よくよく考えると、大人数が一斉に同じことを演奏するのは、

オーケストラぐらいのものです。

あれは生音で音の厚み、音量を増やしたいからやっていることです。

少人数のアンサンブルでは、同じ内容を弾く楽器を増やすことはほぼありません。

 

例えば大所帯のバンド。

ボーカル1人にコーラス2人、

ピアノ1台、エレピ1台、

ギター2本、ベース1本、ドラム1台。

それにホーンセクション4人も加えましょう。

総勢13人のバンド。

でも誰一人として同じパートを弾いている人はいません。

 

各々が演奏する楽曲に対し、

自分の楽器の特性、持ち場を理解し、その場に必要とされる音を演奏しています。

あるいは弾かずに黙っています。

 

僕も初めてバンドで演奏した時は、

あまりに楽しくて弾きまくってしまいました。

でも終わった後にバンマスに

「必要のない時は黙った方が、弾いていることより何十倍も良い」

と言われました。

そして「音楽を聴いて、必要な音を最小限弾いてみて」

と言われました。

 

そこで気づいたこと。

弾きまくっている時は、自分の音しか聴いていないんですね。

でもアンサンブルに必要なのは、みんなの音を聞くことです。

 

みんなの音を聞くために、

あえて弾かない、と言う選択肢を取ってみるのはいかがでしょうか。

2024/12/27 11:45

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